暇空茜氏敗訴、判決のご報告

暇空茜氏 敗訴 判決のご報告

私たちは、男性が変わる、男性を変えるという観点から女性差別や家父長制の解消を目指すジェンダー平等推進団体「#MenWithWomen」です。

私たちの団体メンバーの1人である勝部元気が、「暇空茜」氏という人物から提訴された件について、勝訴したことをご報告させて頂きます。

経緯のご説明

まずは、今回の訴訟の経緯についてご説明します。

訴訟の対象

私たち#MenWithWomenは複数のジェンダー平等推進活動に取り組んでいますが、その一つとして世論調査事業を行っており、2023年末に「ジェンダー平等社会にふさわしくない男性著名人や政治家等の言動に関する世論調査2023(通称:ミソジニー・オブ・ザ・イヤー2023)」という企画を実施しました。

その年に話題になったジェンダーに関する問題ある言動を振り返ることで、女性差別問題に関する世の中の課題意識を高めること、および男性が反面教師にすべき言動を広く社会に示すことを目的とした企画です。調査の結果、最も多くの回答数が集まったのが、「暇空茜」氏という人物の言動でした。

暇空氏の言動については、回答を募集するページで「一般社団法人Colaboをはじめとする若年女性支援団体に対して攻撃的言動を繰り返している中心人物」と紹介したのですが、そのページをSNS上でシェアした勝部が、暇空氏より提訴されました。

訴状の内容

訴状を私たちなりに要約すると、「Colaboに対して自分がしてきたことは追求であって攻撃ではない」という主張であり、悪いイメージを持たせて調査を不正に誘導した結果1位となり、名誉を棄損されたから訴えるという内容でした。

また、世論調査の実施期間中に約10000件ものなりすまし回答という業務妨害の被害に遭ったのですが、これについて勝部が「暇アノン初の逮捕者につながることを期待しております」とX(旧Twitter)に投稿した点についても、「暇アノンという言葉は自分をも含む言葉だ」「それゆえ自分たちが妨害行為を行ったと印象付けた」とし、名誉を棄損されたと訴えて来ました。

判決について

冒頭で申し上げました通り、結果は勝訴となりました。一方、今回の結果で、暇空茜氏はColabo関連裁判10敗目となりました。

判決の内容とその評価について

判決文は以下の通りです。

暇空茜原告 勝部元気被告 地裁判決

提訴されたことによる活動への負の影響

そもそもこちら側の正当性を主張する以前に、届いた訴状には事実と異なる記述、勝手な憶測による決めつけ、言葉の定義間違い等が20か所以上もありました。そのため、嫌がらせ目的による訴訟ではないかと疑わざるを得ません。

実際、2021年に温泉むすめの女性蔑視表現が問題視された件で、暇空氏は「民事訴訟または刑事告訴で、放火の責任を取らせるしか無い」として、Colabo代表の仁藤夢乃氏とともに、今回訴訟を起こされた勝部もターゲットの一人として名指していることからも、その可能性は高いのではないでしょうか。

おそらく一連のColaboバッシング問題と同様に、ジェンダー平等社会を実現するために声を上げることへの萎縮を狙ったものではないか、つまり、ジェンダーバックラッシュの一形態であると私たちは捉えています。

訴訟対象は勝部個人であったものの、団体の活動に対する負の影響も非常に大きく、法的リスクやレピュテーションリスクを考えて一部の活動を一時的にストップせざるを得なくなるなど、大きく足止めをくらうことになりました。

署名協力とご支援のお願い

ですが、今回の勝訴を機に仕切り直し、ジェンダー平等推進活動を強力に進めたいと思っております。ですので、ぜひ活動へのご協力とご支援をお願いしたく存じます。

署名のお願い

まずは1つ目は署名のお願いです。本日、私たちは「#デマや差別の収益化は法律で禁止して !IT企業に対応を義務付けてください」という署名活動を開始しました。

先述のColaboバッシング問題に加えて、兵庫県知事選における様々なデマの蔓延、埼玉県川口市のクルド人に対するヘイトなど、昨今ネットでのデマや差別があふれかえり、現実をも凌駕してしまう状況が多数発生しています。

それに火を油を注いでいるのが、過激なデマ、差別、誹謗中傷等をネットで発信したほうが儲かるというネットの仕組みであると考え、しっかりと法規制を加えて欲しいと国に訴えるものです。

詳細はchange.orgの署名ページをご覧いただきまして、もしご賛同いただけたら署名とSNS等での拡散のご協力をお願いします。

ご支援のお願い

次に、活動のご支援をお願いします。裁判の影響で大きく活動が停滞してしまったものの、それを盛り上げることが、昨今のジェンダーバックラッシュに対抗する上で最も必要なことだと改めて感じました。

とりわけ、男性が変わる、男性を変えるという観点から女性差別や家父長制の解消を目指す私たちの活動は、バックラッシュに関してもその根源から解消しようというものです。そのために活動をより大きく活発にする必要があり、多くの方々にサポートいただきたいと思っています。

2025年は、署名やロビイング活動に加えて、男性向けのジェンダー研修事業などを強化して、男性中心社会を根幹から変えていきたいと考えております。

なお、もし今回の裁判に関するカンパの場合は、団体の運営費・事業費とは完全に別会計とするため、可能であれば「裁判カンパ」等、お振込みの際に通常の活動支援とは別であることの分かる文言を添えて頂きますと幸いです。

銀行振込によるご支援

以下の#MenWithWomen名義の口座にお振込みをお願いします。

項目内容
銀行名ゆうちょ銀行
金融機関コード9900
預金種目普通
口座名義メンウィズウィメン
ゆうちょ銀行からお振込みの場合記号番号「11410–04298051」
ゆうちょ以外の銀行からお振込みの場合店番「148」
口座番号「0429805」

クレジットカードによるご支援

クレジットカードの場合は以下のフォームからお願いします。匿名でも可能です。

なお、サポーター会員も募集しておりますので、活動全般に賛同いただけましたら、ぜひご入会お願いします。「ご支援のお願い」のページをご覧ください。

取材

今回の裁判および署名活動について取材をいただけるメディアの方は、お問い合わせページよりご連絡をお願いします。

なお、問い合わせはあくまでメディアの方のみとさせて頂きます。既に警視庁と連携し、情報は全て提供しておりますので、もし嫌がらせと判断しましたら、早急に対応をお願いする予定です。