経緯の説明
私たちは、「男性が変わる、男性を変える」という観点から女性差別や家父長制の解消を目指すジェンダー平等推進団体「#MenWithWomen」です。現在、ジェンダー平等を推進する9つの事業を営んでいます。
そのうちの一つとして、世論調査事業を行っており、2023年末には、「ジェンダー平等社会にふさわしくない男性著名人や政治家等の言動に関する世論調査2023(通称:ミソジニー・オブ・ザ・イヤー2023)」という企画を実施しました。
その年に起こったジェンダーに関する問題ある言動を振り返ることで、女性差別問題に関する世の中の課題意識を高めること、および男性が反面教師にすべき言動はどのようなものかを広く社会に示すことを目的とした企画です。
これまでわたくしどもに寄せられた問題ある言動(約200項目)の中から約30項目に絞り込む「予備調査」と、その約30項目の中から2023年で最も問題あると感じた3つを選んでいただく「本調査」の二段階に分けて行いました。その結果、最も多くの声が集まったのが、「暇空茜」氏という人物の言動でした。
その際に、暇空氏の言動について、予備調査の回答者から寄せられた複数のコメントを組み合わせて「一般社団法人Colaboをはじめとする若年女性支援団体に対して攻撃的言動を繰り返している中心人物」と本調査の文中に掲載したところ、調査結果をSNS上でシェアした「#MenWithWomen」のメンバーの一人(勝部)が、暇空氏より提訴されました。
訴状の内容
提訴1
届いた訴状を私たちなりに要約すると、「Colaboに対して自分がしてきたことは追求であって攻撃ではない」「だからミソジニーとしてノミネートするのはおかしい」と主張し、そのように悪いイメージを持たせて調査を不正に誘導し、名誉を棄損されたから訴えるという内容でした。
まず、私たちの調査は予備調査および本調査ともにルールに基づき機械的に運用しており、運営に関わる特定の個人の意見が強く反映された事実も証拠も一切ありません。
また、「攻撃」と記載したことについては、予備調査において一定数の方々が暇空氏の言動を「攻撃」と記述しており、わたくしどもとしても暇空氏の数々の過去の発言やメディアでの報道等から「攻撃」と表現するには一定の真実相当性があると判断し、修正をせずそのまま掲載しました。
実際、2024年7月18日に、Colaboが暇空氏を提訴した民事訴訟<令和4年(ワ)第30091号>において、暇空氏側の主張は一切認めらず、名誉棄損に該当するという判決が東京地裁から出て、220万円の支払いを命じられています。また、弁護士の伊藤和子氏との民事訴訟<令和5年(ワ)第1985号>においても、女性差別的発言を繰り返していることが認められ、敗訴しています。
むしろ、このような状態で運営側の誰かが「攻撃」という表現以外の表現へと修正を加えたり、調査の候補から除外するほうが、客観性を欠いた調査への恣意的な介入であり、調査主体としてフェアな運用を心がけている私たちとしては到底受け入れることはできません。
提訴2
また、世論調査の実施期間中に、約10000件ものなりすまし回答という業務妨害の被害に遭ったのですが、これに対してメンバーの1人である勝部が「暇アノン初の逮捕者につながることを期待しております」とX(旧Twitter)に投稿した点についても、訴訟の対象とされました。
私たちなりに訴状のその部分を要約すると、「暇アノンという言葉は自分をも含む言葉だ」「それゆえ自分たちが妨害行為を行ったと印象付けるその投稿は自分の名誉感情を棄損する」という類の内容でした。
ですが、「暇アノン」とは、暇空氏による「WBPC問題」「ナニカグループ」等の主張を信じる人たちのことであり、アメリカの陰謀論者たちを表す「Qアノン」と類似性が見られるとして広まったネットスラングで、暇空氏と暇アノンは別者のはずです。
対応策について
そもそも、暇空氏側の主張に対する反論をする以前に、届いた訴状には事実と異なる記述や言葉の定義間違い等が20か所以上もあり、あまりに荒唐無稽な訴状であると言わざるを得ません。
それにもかかわらず訴訟を行うのは、一連のColaboバッシング現象と同様に、ジェンダー平等社会を実現するために声を上げることへの萎縮を狙ったものではないか、つまり、ジェンダーバックラッシュの一形態であると私たちは捉えています。
実際、2021年に温泉むすめの女性蔑視表現が問題視された件で、暇空氏は「民事訴訟または刑事告訴で、放火の責任を取らせるしか無い」として、Colabo代表の仁藤夢乃氏とともに、今回訴訟を起こされた勝部もターゲットの一人として名指していました。
バックラッシュに屈することは絶対にできませんので、裁判所に対して正当性を訴えて参る所存です。しっかりと結果を出してまりたいと思っておりますので、ご支援どうぞよろしくお願いいたします。
なお、このようなジェンダーバックラッシュをこれ以上拡大させないためにも、何らかの形でかつ出来得る範囲内でカウンターを行うことも検討して参りたいと思っております。
カンパのお願い
今後長く続くであろう裁判に備えて、カンパをお願いしたく存じます。活動妨害に対して、是非一緒に戦っていただけますと幸いです。
なお、当然のことではありますが、訴訟に関する収支は、団体の運営費・事業費や所属メンバーの個人事業とは完全に別会計としており、一切流用はいたしません。収支報告書の発行に関しては下記をご参照ください。
銀行振込でのカンパ
#MenWithWomenのカンパ専用口座を開設しましたので、以下の口座にお願いします。
クレジットカードでのカンパ
クレジットカードの場合は以下のフォームからお願いします。匿名でのカンパも可能です。
収支報告書がご希望の方へ
一定額以上のカンパを頂いた方を対象に収支報告書の発行を検討しております。最終的な判決確定後に、ご希望の方(かつわたくしどもの団体側で嫌がらせ目的ではないと判断した場合)に送付させていただく予定です。
詳細は最終的な判決確定後3ヶ月以内にメールアドレスにご連絡致しますので、ご希望の方は判決確定日までに以下のフォームより「氏名」「カンパ金額」「カンパ日」「メールアドレス」をご記入の上、送信くださいようよろしくお願いいたします。
記号番号「11410–04298051」
店番「148」 口座番号「0429805」